WORK

実績

2018.7.23

サービス創出

新規サービスの創出

NTTドコモ・Designit社と共に新規サービス創出プロジェクトを実施。当社はエンドユーザのニーズ把握調査・受容性評価を中心に実施した。お客様と共にワークショップを実施し、ユーザの声を反映したホームコミュニケーションデバイス「petoco」を開発した。

課題
家庭向け新サービスの創出におけるユーザのニーズ把握とサービスへの反映。
施策
家庭訪問ヒアリング、ワークショップ、ユーザ評価、機能絞り込み、ペルソナ作成などを担当。ユーザの声を開発に反映させた。
成果
ユーザの声を反映したホームコミュニケーションデバイス「petoco」の製品化。

NTTドコモ様より、「家庭向けの新たなコミュニケーションサービスを創出したい」という大きなテーマをいただき、北欧のデザイン戦略ファームDesignit社とタッグを組み、新規ソリューションを創出しました。
私たちは主に、エンドユーザのニーズ把握・受容性評価など、「使う人」を深く調査するパートを担当しました。以下、プロジェクトの実施内容を、私たちが担当したパートを中心に紹介します。

家庭訪問ヒアリング

家族内のコミュニケーションに関するニーズを発掘することを目的に、9家庭に訪問調査を実施しました。1家庭あたり約3時間、じっくりとお話を伺うとともに、家の中の様子も見学させていただき、暮らしぶりやニーズ、価値観などを深く理解しました。

ワークショップ

訪問調査で得た各家庭の情報を個票(個人のプロフィール票)の形でまとめ、それらをワークショップで全プロジェクトメンバに共有しました。個票には、プロジェクトとして重要なニーズや価値観を網羅的に記載するとともに、写真をふんだんに使い、短時間で訪問した家庭について理解できるようにしました。
ワークショップはDesignit社とともに企画・実施し、訪問調査の結果を用いて、全プロジェクトメンバでアイデア出しを行いました。

コンセプト・プロダクトに対するユーザ評価

ワークショップで創出されたアイデア(コンセプト・プロダクト)を、サービスを利用することになる人(ユーザ)に提示し、評価をしてもらいました。評価は複数回、プロジェクトの進行に応じてさまざまな形で実施しました。例えば、初期段階では、直接対面でアイデアの粗いコンセプト案をイラストとして提示し意見を求め、後半ではよりコンセプトを固めた状態で具体的な機能や外観について電話インタビューなどを行いました。
ユーザ評価では、コンセプト・プロダクトを良いと思ったのか、悪いと思ったのか、といった表層的な質問だけでなく、それをなぜ良い/悪いと思ったのか、また日常のどこで利用が出来そうか、といったところまで掘り下げて質問を行いました。コンセプト・プロダクトが人の生活のどこでどのように利用される可能性があるのかを深く理解することで、コンセプト・プロダクトをどのように修正していくべきかが明らかになりました。

機能の絞り込み

プロダクトに仕立てていく上では、機能をかなり絞り込む必要がありました。最終的には、コンセプトに沿っているか、技術的難易度やコスト面はどうかなども踏まえて、実装する機能の選択が行われましたが、私たちは「使う人」の視点で、どの機能が求められているか、優先順位をつける役割を果たしました。

ペルソナ作成

機能の絞り込みやプロダクトの作り込みにあたっては、ペルソナ(架空の利用者像)の設定も行いました。ターゲットとなる人物像をペルソナとして定める際は、これまでの調査・評価で話を聞いてきた実ユーザのデータを用いました。ペルソナを定めることで、どのような価値をユーザにもたらすことができるのかというイメージとプロダクトのコンセプトが明確化され、プロジェクトが進めやすくなりました。

このようにして、利用者となるユーザに何度も話を聞き、その声を活かして生まれたのが、ホームコミュニケーションデバイス「petoco(ペトコ)」です。本サービスは、2017年株式会社E3より販売開始されています。

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